本文へ移動

食材にこだわった女性に大人気の創作自然派居酒屋

Client interview
飲食系のコンサル会社で経験を積み26歳の若さで地元である大阪八尾にて起業。現在は野菜や日本酒などに特化した飲食店を3店舗経営し着実に店舗数を増やしている。

和っか心斎橋店 雁金 哲哉(かりがね てつや)さん(株式会社396 代表取締役)

〒542-0085 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-10 TEL:06-6241-7780
http://r.gnavi.co.jp/s8k0350k0000/


飲食業で起業するつもりなんて最初はなかった。

元々は飲食業とサービス業に特化したコンサル会社に就職しました。飲食部門のセミナーや講習の講師をしていたんですが、当時の会社が直営の飲食店を東京に出したんですね。恥ずかしながら飲食コンサル会社の直営店なのにとんでもない赤字を出していたんです。そんな折、なぜか関西支社にいた僕に白羽の矢が立ちました。それが飲食を経験した最初ですね。それまではコンサル業で独立を考えていたのですが、飲食店をやろうとは全く思っていませんでした。店長として2年ほど、とても濃い経験をさせてもらい、飲食業って楽しい仕事やなと思うようになりました。自分のお店が持てたらもっとやりたいことができるんじゃないかなと思ったのが独立のきっかけですね。ありがたいことに2年ほどでそのお店も黒字転換できました。それを機にお世話になったコンサル会社を退職し、独立準備に入っていきました。

26歳の若造には厳しい現実があった。

独立まで2年程は以前お世話になっていたクライアントさんのお店で修行させてもらいました。そして物件が見つかったのを機に退職しました。それが26歳の時です。開業準備に関してはコンサル会社での経験があったのでスムーズにいくかなと思っていたのですが甘かったですね(笑)何せ26歳の若造でしたから、支払い方法も現金払いのみだったりと業者選びだけでもとても苦労しました。晃洋厨機さんは父親が仕事で付き合いがあったんですよ。店舗デザイン会社からも厨房屋さんの紹介はあったのですが最終的に提案内容と安心感から晃洋厨機さんにお願いしました。
1店舗目は地元である八尾に構えました。田舎なので焼き鳥屋やチェーン店しかなかったんですよ。だから、野菜に特化した地元にないお店づくりを目指しました。オープン初日から長蛇の列で繁忙期が重なったのもありオープンから数ヶ月は調子良かったですね。ですが閑散期でどーんと売上が落ちました。。何が悪いんだろうとそこから数ヶ月はランチ始めたり、接客を見直したりと、やれることは全部やった感じでした。そうこうもがいているうちに徐々に売上も戻ってきましたね。八尾は男性に目を向けたお店が多かったのですが僕たちは女性に目を向けた「お店づくり」を目指していたので、そのあたりも差別化できて受け入れられたポイントだったと思います。
3年後に布施に2店舗目をオープン、その後、ここ心斎橋店を紆余曲折はありましたが、計画通りに開店することができました。
全店舗に言えることですが、とにかく食材にはこだわっています。地域の野菜や田植えからお手伝いしている日本酒など一度来店していただけると「違い」を分かっていただけると思います。

一歩踏み出す勇気と踏み出すまでの努力が大切

脅すわけではないですが想像しているよりも飲食での独立はしんどいと思います。
僕も独立する前はとても不安でした。大切なのは最初の一歩を踏み出す勇気かなと思います。それは重ねてきた努力があるからこそ一歩が踏み出せると思うんですね。
あとは走り出したらもう止まることはできませんからね!!

やはり、勇気を出して独立した人間しか経験できないとてつもない充実感や喜びはありますよ。
こちらがお金を頂く立場なのにお客さまから「ありがとう」って言っていただける仕事ってそうそうないですよね!これは飲食の醍醐味ですよね。これは癖になります(笑)
取材を終えて・・・
店名である「和っか」とは『和食』と『人の輪』を大切にするという意味合いを込めましたとオーナーの雁金さんがちょっと照れくさそうに話してくれた。失礼を承知の上で言うと、見た目もお若いので人気店3店舗を経営し、多くの若いスタッフを束ねている社長には見えなかった。しかし、インタビューを進めるうちにその気配りや丁寧な受け答えから現在の立場に納得するのにはそう時間はかからなかった。最後に今後の目標を尋ねると「10店舗は出店したいですね」と教えてくれた。彼の夢はそこでは終わらない。「食べること」を通して介護施設や幼児教育の分野にも進出していきたいと夢はどでかい。本当にキラキラと少年のような目をしていた。大きな「わっか」が描かれた看板を街のそこかしこで目にするのもそう遠くないなと思う。そして「食」を通して大きな大きな「輪」を作られることを陰ながら応援したいと思わせる魅力的な方でした。

編集インタビュー:プレイアンドワーク 渡辺潤
TOPへ戻る